昨日、新しい部屋の鍵を受け取ってきた。
引っ越しはまだ少し先だけど、契約が始まり、いよいよ新居に入れるようになった。
鍵を受け取りに行ったのは、1年半前にも訪れた不動産会社。
建物の前に着いたとき、なんだか懐かしくなった。
1年半前も、同じ入り口を探していた
この不動産会社、入り口が少し分かりにくい。
1年半前、初めて訪れたときも「ここかな?」と何度か確認した記憶がある。
ビルの1階にコンビニがあったことも覚えていた。
あの頃は、東京に来て間もなかった。
4月いっぱいで前の会社を退職して、落ち着く間もなく東京へ来た。
妻と娘はすでに仕事と学校が始まっていた。
自分も新しい生活に向けて動いていたけれど、東京のことはまだほとんど分からなかった。
新しいことばかりで、あまり余裕がなかったと思う。
5月だったから、少し暑かった記憶もある。
あのときは、一生懸命だったなぁ。
昨日、同じ場所に向かって歩きながら、そんなことを思い出した。
でも今回は、あの頃より少し余裕があるように感じた。
同じ席で受け取った、新しい鍵
不動産会社に入って案内されたのは、偶然にも1年半前と同じ席だった。
なんだか面白い(笑)。
鍵を受け取ったとき、特別な感情が湧いたわけではない。
まず思ったのは、
「綺麗な鍵だな」
ということだった。
今回は新築の部屋ではないので、鍵にも多少の使用感があると思っていた。
でも、思っていたよりずっと綺麗だった。
それから、キーレスキーがあることも初めて知った。
これはちょっとうれしかった(笑)。
手続きをしている間、別の女性のお客さんが来て、スタッフと物件を選んでいた。
「あー、不動産探してるんだなぁ」
そんなことを、妙に考えていた。
同じ場所に来たからといって、感慨に浸っていたわけではない。
意外と落ち着いていたと思う。
何もない部屋を見に行った
その日は健康診断の予定もあったので、終わってから新居へ向かった。
引っ越しをしてしまえば、部屋にはベッドもテレビも家具も入る。
何もない状態の部屋を見る機会は、そう何度もないだろう。
だから、写真も撮っておこうと思った。
久しぶりに部屋へ入ってみると、改めていい部屋だと感じた。
25㎡の1K。
45㎡から25㎡へ。家具は減らすけど、77インチのテレビは連れていく。
今の45㎡の2LDKから考えると、かなり小さくなる。
それでも、何もない部屋に立ってみると、これで十分だなと思った。
図面だけでは分からなかった、荷物を置けそうなスペースも見つかった。
一方で、ベッドと77インチのテレビを置いたら、その間に座ってテレビを見るのは難しそうだとも感じた(笑)。
家具の配置は、まだまだ考える必要がありそうだ。
夕暮れのベランダで、これからの生活を想像した
新居に着いたのは、ちょうど夕暮れ時だった。
ベランダに出ると、街に少しずつ明かりが灯り始めていた。
遠くにはスカイツリーも見えた。
しばらく景色を眺めながら、
「今度からここに住むのかあ〜」
と、少し浸ってしまった(笑)。
不動産会社では、1年半前のことを思い出した。
でも、このときは過去を振り返っていたわけじゃない。
これから、どんな生活が待っているんだろう。
どんなふうに家具を置いて、どんな時間を過ごすんだろう。
そんなことを考えていた。
どちらかといえば、楽しみな気持ちの方が大きかった。
景色を眺めながら、未来を見ていたような気がする。
「じゃあまたね」と部屋を出た
帰る前には、ゴミ置き場も確認した。
カーテンレールが壊れたままになっていることは気になったし、玄関の方から聞こえる音も少し気になった。
実際に暮らしてみないと分からないことは、まだまだあると思う。
それでも、昨日は新しい部屋に来てよかった。
何もない部屋で、これからの生活を少し想像できたから。
帰るときは、特別名残惜しいわけでもなかった。
「じゃあまたね」
そんな感じで部屋を出た。
1年半前、東京に来たばかりの頃は、新しいことばかりで余裕がなかった。
文京区周辺で賃貸を探して分かった。部屋より大切だったのは街だった。
昨日は、同じ場所で次の部屋の鍵を受け取り、夕暮れの景色を眺めて帰ってきた。
まだ引っ越しは終わっていない。
家具のことも、手続きのことも、やることはたくさんある。
でも、次の暮らしが少し楽しみになってきた。

