2万円のTシャツを着て、ハワイで拍手された話。

東京に来て一年少し。

お盆の帰省から戻ったばかりの今日、アドミュージアム東京へ行った。

そこで昔の広告を見ていた時、ふと10年ほど前のハワイ旅行を思い出した。

結婚10周年の記念で行ったハワイだ。

なぜそんなことを思い出したのか。

アドミュージアム東京で撮った写真をブログに載せようとして、そこに写っている英文が気になったからだ。

「この英語、大丈夫かな」

そんなことを心配した。

ChatGPTに写真を送って、写っている文字を訳してもらう。

問題なかった。

特に変なことは書いていない(笑)。

安心した。

なぜ私がこんなことを気にするのか。

理由がある。


10年ほど前、家族でハワイへ旅行した。

結婚10周年。

せっかくのハワイということで、私も気合いが入っていた。

当時好きだったポール・スミスで、新しいTシャツを買った。

たしか2万円くらいしたと思う。

当時の私は、英語で何か書いてあれば、それだけでおしゃれだと確信していた(笑)。

もちろん、そこに何と書いてあるのかなんて調べていない。

ポール・スミスだ。

しかも2万円くらいした。

大丈夫だろう。

今考えると、よく分からない安心感である(笑)。

ハワイに着き、お気に入りのそのTシャツを着て家族でホテルを出た。

しばらく歩いていると、何かがおかしい。

明らかに外国の方から視線を感じる。

ホテルを出て、まだ500メートルも歩いていなかったと思う。

最初は気のせいかと思った。

でも、やっぱり見られている。

そのうち、男性たちから指笛を吹かれ、拍手までされた。

おかしい。

これは確実に何かがおかしい。

直感的にそう思った。

私はすぐホテルへ引き返すことにした。

妻と子供は、どうやらその状況に気づいていなかった。

戻ろうとする私を引き留めたけれど、それでもホテルへ戻った。


部屋に戻って、すぐにiPhoneの翻訳機能を使った。

カメラをTシャツに向ける。

すると、Tシャツいっぱいに散りばめられていた同じ英文は、どうやら精神状態について表現した、あまり穏やかではない意味の言葉だった。

それを私は意味も知らず、ハワイの街で堂々と着て歩いていたらしい。

すぐに着替えた(笑)。

そして何事もなかったように、家族のところへ戻った。

今でも、英語がたくさん書かれたものを見ると、あの日のことを思い出す。

英文は怖い。

正確には、英語が怖いのではない。

意味を理解していないのに、雰囲気だけで身につけていた自分が怖い(笑)。

それ以来、服を買う時は英文のロゴや文字が大きく入ったものを、ほとんど選ばなくなった。

服が悪いわけではない。

英語が分からない私が、意味も確認せず雰囲気だけで選ぶと大変なことになる可能性があるからだ。

2万円払って学んだ(笑)。


そして今日。

アドミュージアム東京で撮った、昔の広告の写真。

ブログに載せようと思った瞬間、また気になった。

「これ、変なこと書いてないよね?」

読んでくれる人に失礼な意味の言葉が写っていたら嫌だ。

とっさに画像をChatGPTへ送り、英文を確認してもらった。

問題なかった。

どうやら、あの日の経験は今でもちゃんと残っているらしい。

人は苦い経験をすると防衛本能が働くという。

今日も、しっかり働いた(笑)。


結婚10周年で行ったハワイ。

あの頃は、まさか10年後に東京で一人暮らしをして、アドミュージアム東京で見た広告から、あの日のTシャツを思い出すなんて想像もしていなかった。

最近、昔の出来事と今の出来事が、思わぬところでつながることがある。

点と点が、あとになって線になっていくような感覚。

大きな出来事だけじゃない。

こんなくだらない出来事だって、10年後に思い出す(笑)。

それも含めて、自分の人生なんだと思う。

独身になって1か月。

お盆の帰省から東京へ戻ってきた、40代の記録である(笑)。

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