営業なんて向いてないと思っていた

この世に、生まれつき営業に向いている人なんているのだろうか。

20年間営業を続け、それなりに結果も残してきた。

社内表彰。

メーカー表彰。

ランキングでも、カテゴリーごとに上位へ入ることも多かった。

それでも今、「営業に向いていましたか」と聞かれたら、少し考えてしまう。


若い頃は本当によく怒られた。

空気が読めない。

天然だ。

そんなことも言われた笑

営業の世界は想像以上に厳しかった。

毎月課されるノルマ。

毎週末のプレッシャー。

人が辞めていく姿も何度も見た。

体調を崩したこともある。

吐きそうになりながら仕事へ向かった日もあった。

何百回辞めたいと思ったか分からない。

今でも思うことがある笑


じゃあ、なぜ続けられたのか。

才能ではなかった。

私にあったのは、誠実さだけだったと思う。

嘘をつかない。

約束を守る。

分からないことは分からないと言う。

営業としては当たり前のことかもしれない。

でも、その当たり前だけは曲げたくなかった。

そして、結果が出るまで諦めなかった。

本当に、それだけだった。


転勤をきっかけに環境が変わった。

店舗が変わるだけで、人も空気も変わる。

その時初めて思った。

一生懸命働ける環境って幸せなんだと。

環境によって、人は力を発揮できることもあれば、できないこともある。

それを身をもって知った。


今でも営業をしている。

営業が好きかと聞かれたら、好きではない笑

でも、人と話すことは好きだった。

だから続いたのかもしれない。

家族を守らなければならなかった。

結果を出さないまま転職する勇気もなかった。

そんな現実の中で、目の前の仕事を続けてきた。


もし人生をやり直せるなら、営業を選ぶか。

答えはノーだ。

子供に営業を勧めるか。

その答えもノーだ笑

でも、営業人生を後悔しているかと聞かれたら、それも違う。

私はその世界で生きてきた。

泥臭く働いた。

家族を守るために前へ進み続けた。

それなりの結果も残した。

だから私は、自分の営業人生を否定しない。


結局、営業に向いていたのかどうかは、今でもよく分からない。

でも、20年続いた。

それだけは事実だ。

向いていたから20年続いたのではない。

20年間続けたから、今の自分がいる。

そういうことなのかもしれない。

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