時間の経過とは、本当にすごいものだと思う。
人生の大きな分岐点を迎えて、半年が過ぎた。
あの頃はいろいろな人に言われた。
「時間が解決してくれるよ。」
友人にも。
ネットにも。
ChatGPTにも。
正直、どれも信じられなかった。
経験したことのない人には分からない。
そんなふうに思っていた。
酒を飲み、打ちひしがれた。
こんな言葉を自分が使う日が来るとは思わなかった(笑)
本当にそんな毎日だった。
誰の言葉も慰めにしか聞こえなかった。
それが、私にとっての離婚だった。
半年が過ぎた今。
百パーセントではない。
でも、少しずつ回復している。
どうやら「時間が解決してくれる」という言葉は、本当だったらしい。
人は経験を積み重ね、その知恵を次の世代へ伝えてきた。
あの言葉も、きっとそんな経験から生まれた言葉なんだと思う。
財産分与がほぼ終わり、一つの区切りがついた。
その頃から少し気持ちが変わった。
相手とのメールを読み返していて、ふと思った。
「私は何を求めて返信していたんだろう。」
もう、そこに答えはなかった。
家族として何かを築く目的もない。
歩み寄る理由もない。
そう思った瞬間、不思議なくらい力が抜けた。
家族という存在は、本当にすごい。
血のつながらない二人が出会い、同じ目標を持って人生を歩く。
夫婦円満でもいい。
子育てでもいい。
旅行でもいい。
共通の目的があるからこそ、家族になっていく。
その目的がなくなった時、人との関係は大きく変わる。
そんな当たり前のことを、今になって実感している。
私は家族を一番に考えて生きてきた。
少なくとも、自分ではそう思っている。
だからこそ、この半年は苦しかった。
でも最近、少しずつ笑えるようになってきた。
財産分与が一区切りついたからなのか。
時間が解決してくれたのか。
理由は分からない。
でも確かに心は軽くなっている。
もちろん、まだ全部が終わったわけじゃない。
娘とは三か月近く連絡を取っていない。
後から聞けば、私が娘のアルバイト先の近くを通り、「元気そうだったね」とLINEを送ったことを怖かったと感じていたらしい。
正直、あの話はショックだった。
でも今は、それも少しずつ受け止められるようになってきた。
私が大切にしてきた娘が、そう判断したのなら、その時の娘にはそう感じる理由があったんだろう。
そう思えるようになった。
そして最近、気づいたことがある。
私が笑えるようになった相手は、家族でも友人でもなかった。
たまたま立ち寄ったお店の店員さん。
初めて会った人。
私のことを何も知らない人。
そんな人たちと交わす、何気ない会話だった。
深い意味なんてない。
だからこそ心地よかった。
私をフラットに見て、フラットに笑ってくれる。
その距離感が、今の私にはちょうどいい。
半年経って、ようやく少し笑えるようになった。
まだ思い切り笑えるわけじゃない。
でも確実に前へ進んでいる。
時間は何も解決しないと思っていた。
でも、時間は少しずつ心を軽くしてくれる。
そのことだけは、今なら自信を持って言える。

